気仙沼・石巻視察研修

今年度の大きな事業として「復興視察研修」があります。活動計画どおり9月23日(土)~24日(日)1泊2日で気仙沼市・石巻市を訪問してきました。

とくに気仙沼市は震災直後に私たち奉仕団が日赤県支部の依頼を受け、いち早く支援活動に従事した場所です。今回の訪問は震災翌年の視察訪問に続き、3度目の訪問となります。震災から12年目となる今回は、当時一緒に活動した避難所の現地スタッフの方にも参加していただき、有意義な研修となりました。

【バイク6台、車3台で計12名のメンバーが参加】

<研修地 「気仙沼市震災遺構・伝承館」>

【伝承館にて】

「伝承館」とは気仙沼向洋高校の校舎跡です。海辺が近く海抜1m程の立地の校舎に13mを超える大津波が押し寄せたそうです。当時校舎内には生徒・職員・工事関係者等250人以上がいましたが、迅速な避難で誰一人犠牲者を出さなかったそうです。12年を経過して今だからこそ、「わかったこと」「伝えるべきこと」を学ぶことができました。

【自身も被災者の「語り部」さんからは、震災の説明だけでなく災害に対する考え方・向き合い方を示唆いただきました】
【震災当時の記憶と重ねながら熱心に研修しました】
【屋上から生徒の避難経路を確認、迷いながらも適切に判断したことがわかります】

<研修地 「石巻市震災遺構・大川小学校」>

2日目は石巻市震災遺構・大川小学校を訪問しました。児童74名、教師10名の命が失われたあまりにも痛ましい場所です。山形RB奉仕団としては初めての訪問ですが、個人的に何回か訪問している団員も少なくありません。実際に現場を訪問し、校舎の周囲を歩くことでわかることが多いと思います。団員の中には、元教師も複数いるため、亡くなった先生、生き残った先生の両方の気持ちに思いをはせていました。

【大川小学校遠景、現在は遺構としてきれいに整備されています】
【黙祷し赤十字奉仕団として決意を新たにしました】